「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「にごりえ・たけくらべ」を読み終える

ずっと読まずに放って置かれていた樋口一葉の短編集、何とか最後まで読み切りました。文語調の作品を読むのは谷崎潤一郎氏の「春琴抄」で少々骨が折れましたが、ストーリーだけ追っていくと、現代でもリメイクされてもおかしくない普遍的な男女の物語ばかりで、驚きました。さすが紙幣になる方は違います。

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(散歩の途中、水仙の写真を撮っておけばよかった…汗)


貧しい生活の中で執筆活動した印象が強いですが、比較的豊かな男性登場人物もリアリティがあって、人間洞察力に優れた女性だったかなと思いました。また、これだけの傑作を一年強の間に執筆、発表したという事実も衝撃的ですよね。ご本人の才能もあるかと思いますが、人間というものがいざという時に発揮するパワーに驚かされました。


次回紙幣の人物像は、実業系、理科系の方々(渋沢栄一氏、津田梅子氏、北里柴三郎氏)が選ばれたようですが、読書が趣味の私としては、文学者が紙幣から姿を消すのは、ちょっと寂しい気もしますね。他にも読み切っていない古典名作小説がまだまだありますので、老眼になる前に少しずつ読んでいきたいと思っています(笑)