「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

開拓史として読んだ「蟹工船」

昨年末より慌ただしい日々が続いていましたが、ひと段落しましたので、数日ぶりのブログになります。


昨年末、12月の日曜午後、朗読会というものを初めて観てきました!本当は最初から観たかったのですが、仕事の関係で最後の方しか拝聴出来なかったのですが、朗読という形で熱演されていた姿に、すごく圧倒されました。演劇というか、一人芝居的というか…こういう形で文学作品と関わるということが、新鮮な感覚でした。

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(本物の蟹は調達出来なかったのでこんな画像ですみません)


その時演者の方が読まれていた作品が小林多喜二氏の「蟹工船」。読まれていた箇所は前半部分でしょうか、川崎船(漁の時使用された付属の小型動力船)が人間の命よりも軽く扱われることに漁夫、雑夫たちが憤る下りのところ。この朗読で私もこの作品を読んでみたいと思いました。


さて、正月過ぎからこのプロレタリア文学の古典小説を読んだ感想は、イデオロギー的な思想は確かに色濃いけれど、それを抜きにしてもストーリー性のある、どこか現代にも通ずる普遍的な物語だと感じました。何回かリメイクされて映像化されているのもなんとなくわかる気がします。


そして、もう一つショッキングだったのは、北海道開拓の負の部分がかなり生々しく描かれていたことです。私も小学生の時に郷土の歴史で習った記憶があります。考えてみると、この作品もれっきとした北海道文学ですね。実際に偏見なしで作品を読んでみると新たな発見があります。私はこの小説、もっと読みにくい政治色が強い作品だと思い、敬遠してましたが、読んでよかったです。


朗読会も、本と出会うきっかけになると気づいた出来事でした。