「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「菜の花の沖」第四巻を読み終えて

司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」も、ついに第四巻を読み終えました。第三巻に続き、蝦夷地航路の話が中心で、北海道太平洋側の馴染みの地名が沢山でてくるため、非常に興味深く読ませていただきました。


この巻で印象に特に残ったのが二つありまして、一つは日本地図で有名な伊能忠敬氏が登場するのですが、51歳で天文学を学び始め、50代後半で初めて測量の現場に足を踏み入れたエピソード。伊能さんが晩学の課題だとはどこかで聞いたことがあったのですが、隠居してから本業(酒問屋さん)と違うことに全くの素人の状態からスタートしたエピソードが非常に印象に残りました。基礎的な素養があったと思うのですが、人間やっぱり一生勉強なんだな、と改めて思いました。


もう一つ衝撃的だったのは、私たちの住むこの北海道という島が、ロシアの地理学者によって「アッキス島」(しかもかなり道東寄りなネーミングです)と名付けられていた史料があるという記載です。今年は「北海道」命名150年に当たると漠然と知っていたのですが、こういう事実を目にすると、やはり「北海道」という地名がつけられた意義というか、先人達の想いをしっかり考えなければならないのかなと、凡庸な私も、ついつい考えてしまいました。写真は北海道の名付け親、松浦武四郎氏の銅像です。釧路市内の幣舞公園というところにあります。

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今まで郷土史にはあまり興味が薄かった私ですが(北海道の歴史は短いので、あまり興味が持てなかった)、この作品を読んで、北海道観が変わってきた気がします。


第五巻はロシア絡みの展開になりそうですが、ロシア・サッカーW杯も開幕しますので、タイムリーな感じもしますね。引き続き、興味深く読み進めていけそうです。