「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

旅人の視線、住人の視線。

先日書店に本を買いに行ったことをブログに書きましたが、今読んでいる沢木耕太郎さんの「深夜特急」の第三巻、インド・ネパール編が、非常に面白くなってきました。正直に言うと、70頁ほど読んで中断してました。当初このインド編については、この作品が書かれた時代と現在では大きく状況が異なっており、時代遅れではないかなと思っていました。

ただそこから読み進めていくと、インドに着いてから、エピソードの一つ一つの展開が早く、テンポ良く別れと出会いが展開されていきます。「リキシャ」の交渉の話といい、衣食住を巡る話といい、多分テクノロジーが進展しても、本質的なことは変わらないのでは?と感じてしまいました。印象深く感じたのは、昨日釧路に停泊していた大型クルーズ船を見かけたからかもしれませんが、こういう旅行記では、旅する人間が語り手であるので、そこに住んでいる人間の視点と、そこを旅している人間の視点との違いが浮き彫りになるということ、です。

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(だんだんリキシャの交渉が上手になっていくのが面白い。住人としての目線と旅人としての目線が取引的に合っていくということなのかもしれないですね)

 

昨日、オランダからやって来たフォーレンダム号のお客様が、物珍しいそうにカメラ・スマホに撮っている姿が目に入りました。普段釧路に住んでいる私たちからみれば、見慣れた、当たり前の光景、たとえば漁船団の停泊している様子だったり、幣舞橋、釧路フィッシャーマンズワーフMOO、花時計といったモノを撮影しているその姿がとても新鮮で、地元民としては、ちょっと嬉しかったりしたのですが、これも「旅人の視点」ならでは、なのかもしれませんね。