「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

ラストが迫る町田康さんの「告白」

先月から読み始めた町田康さんの「告白」。なかなか読み進めることができずにいましたが、昨日から今日にかけて、半分を過ぎたあたりから読むスピードがアップして、現在残り約150ページ位となりました。

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(私も熊太郎ほどではないけど、思弁的というか、物事を深読みしすぎるところを持ってますね)

主人公の熊太郎の、どこか浮世離れしたお人好しなところ、世間で上手に生きていけないところが非常にもどかしく、またそれにつけ込む周囲の人間達が描かれていきます。

どこか幻想的なものを織り交ぜているのは、陰惨な事件をテーマにしているのであえてリアルに描かれていないかもしれませんね。また、熊太郎がどこか抜けているという設定が、なんとなく落語っぽい感じを受ける作品です。突如現代的な比喩が入ってきたり、極めて印象的な擬音がちりばめられていたりするのも、他の作家さんと全然違います。


社会からはみ出した人物であり犯罪者の側からの視点で描かれているので、テーマ的には決して明るい、前向きになるという作品ではないのですが、文章表現を含めて、不思議と惹きつけられてしまいました。


今回はまとまりのない感想ブログになってしまい、すみません。