「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「アイヌ神謡集」を読む。

今の釧路市立図書館(幣舞町)が北大通地区の新しい北海道銀行ビルへ移転することに伴い、9月末の閉館まで本当に残りわずかとなりました。

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(昨日は漁船が連なっているのが見えました)


私はよくこちら3階の郷土資料室で調べ物をしていたのですが、昨日調べ物をしている3階の資料、文献もいよいよ運び出されはじめ、書架の一部が空になり始めてました。

ふと目を移すと、まだ残っていた書架の中に知里幸惠さんと金田一京助先生の「アイヌ神謡集」の一冊が!


昔中学の国語に習った「銀のしずくふるふるまわりに…」というユーカラ(口伝の神謡)を思い出しました。今日の仕事を終え、この神謡ってどんなストーリーだったのか、実際読んでみました。同じ岩波文庫のこの本を、どこか(確か白老だった気がする…)の観光土産コーナーで買って、そのまま自宅の本棚奥に放置してあった(汗)のを思い出したのです。

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実際にこの短い物語を読んで感じたことがあります。古典なのでネタバレが許されると思いますので簡単に書くと、フクロウの神様が昔豊かな人間が今貧しい人間となり、昔貧しかった人間が豊かな人間になっていく人間社会を眺めて、今貧しくなった人間を不憫に思い、狩られることで貧しい人間を豊かにしてあげて、心安らかに昇天できたというストーリーです。


人間社会も地価も土地政策も、全てその時代時代で変わっていくのを肌で感じますが、そんなこともあって大正時代に初版の、この本の、この伝承が今でも全く古くない寓話のように思えて、すごく不思議に感じました。他の神謡も折にふれ、目を通してみたいと思います。