「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

価格変動率だけではない地価公示・地価調査

今週は平成29年地価調査価格が公表されました。客観的な分析等は取りまとめをご担当された他の不動産鑑定士の先生がされてますので、解説等は控えますが、全国的には地方中核都市(札幌、仙台、広島、福岡)の上昇が目立ち、全道的には地価二極化が進行、釧路市内に限れば新興住宅地と既存住宅地との価格接近が確認された結果だったと思います。


今日は地価公示、地価調査であまり知られていないことを書きますね。


今回の9月発表の地価調査価格(7月1日時点の地価)、そして毎年3月発表の地価公示価格(1月1日時点の地価)の報道では対前年価格との変動率が大きく取り上げられます。


少し専門的な話になりますが、

新聞の価格一覧に目を通す機会があって、このブログを目にした方は、

一つ覚えておいて欲しいことがあります。

地価公示、地価調査価格のニュースは、前年価格との比較で報じられますが、よくよく見てもらうと

前年価格が表示されていない地点が僅かにあります。


これが選定替された地点です。

 

この選定替えがなされるということは、

その地点(エリア)が(1)代表性(2)中庸性(3)安定性(4)確定性に変化が生じた時と考えられますので(国土交通省HPより)

この選定替された地点が経済的な位置づけが変化しつつあったり、

土地政策上注目すべきところだったり、

そういう可能性が高い地点(エリア)だということです。


近年の釧路・根室地方を例にとれば、地価公示釧路町に商業地の地点が新設されたこと、中標津町に住宅地の1地点が増設されたことが例としてあげられます。

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(幣舞町の図書館から撮影)


新聞、テレビでは対前年比の価格変動率、価格水準に着目した報道がどうしても中心になってしまうのですが、もしそれだけに着目してしまうのは少しもったいないかなと思ってました。

地価公示、地価調査の地点が置かれいるエリアは一定の経済的位置付けを有する、取引の指標たりうるエリアだということ。

それが新設、増設、移転、廃止されるということは、そのエリアの経済的位置付けの変化を探る端緒になりうるということを(そうではないケースも当然ありますが…)、このブログを読まれた方にはぜひとも覚えておいてもらいたいと思い、書きました。


今日は専門的な内容に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。