「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「項羽と劉邦」(上)を読んでます。

TSUGUMI」の次は司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」を読んでいます。この小説は私が大学受験した数年前の、センター試験の小説(第2問)の題材になった作品でした。(確か「四面楚歌」の場面が出題されて、過去問で読んだ記憶があります)

 

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新潮文庫版で読んでいます。「深夜特急」は東南アジアでいったん休止しています)

 

私がなぜこのような古典作品をいま読み始めたかといいますと、開高健さんの「流亡記」の続編的な作品ではないかというイメージがずっと頭にあったからです。中国の歴史にそれほど詳しいわけではないのですが、「新鮮な上昇力」に支えられていなかった一庶民である「流亡記」の主人公がこの後、何を行動規範としていくのか、個人というものが秦の始皇帝を頂点とする巨大な統制システムに従属した後、どのように対応していくのか、変わっていくのかに興味を持ったからです。

 

この本の前に読んだ吉本ばななさんの「TUGUMI」では、

愛犬の失踪、一人の少女の死が丹念に描かれているのとは対照的に

この作品では普通に項羽が「1000人を穴埋めにした」とのエピソードが、

サラッと描かれていて、凄まじい乱世だったのだな~と感じてしまいます。

SNS時代では、仮に300人の方とつながったとすれば、

1人につき10人の知り合いへの口コミがあったとして、

300人×10人で3000人の方に拡散していく・・・という

話を聞いたことがありますが、

1000人を生き埋めにしたということは・・・1000人×10人で

敵を作っていったということでしょうか。

人望というものがテーマとされている作品のようですが、

このあたりが、いわゆる「四面楚歌」の伏線になっていくのかもしれませんね。