「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

イオンリート投資法人のIR情報を見て

個人の不動産鑑定事務所なので、正直申し上げて

証券化不動産の評価を受託することはないのですが、

それでも仕事をしている釧路エリアの上場している証券化不動産のIR、取得情報は

なるべくチェックしています。

いわゆるJリート(上場不動産投資信託)というものですね。

 

透明性が高い不動産情報なので、いろいろと勉強になりますし、

仕事柄興味がすごくあります。全国の同種の不動産との比較で、

釧路・道東エリアの不動産がどういう位置づけなのかを眺めたり、

投資家向けにどういうPRをしているのか、

そういった部分に着目して見ています。

 

釧路の証券化不動産といえば、イオンモール釧路昭和です。

この商業施設は、釧路西部(昭和中央)にある大型ショッピングモールで、

平成27年2月に取得されています。

同時期にイオンモール札幌平岡、イオンモール利府が

同リートに同じRSC(リージョナルショッピングセンター)の信託受益権

という形で取得されています。

興味深かったのは、

 

             取得価額(平成27年2月)  評価額(平成28年6月時点)

イオンモール釧路昭和    1,780百万円        1,930百万円(+8.4%)

イオンモール札幌平岡    5,900百万円        6,340百万円(+7.5%)

(資産規模は圧倒的に札幌平岡や苫小牧に敵わないですね・・・)

 

というふうに、商圏内の人口規模が増加傾向にある札幌平岡よりも、

人口減少基調にある釧路昭和の方が評価額ベースで

僅かながら上昇率が大きかったということです。

 

これは平成28年3月に開通した道東自動車道の延伸・釧路外環状線開通の影響

によるものなのか(イオンモール釧路昭和は釧路西ICに比較的近い)、

釧路市内西部におけるイオン釧路昭和への一極集中がさらに進行した結果なのか

(札幌東部ではそれだけ競合店がひしめき合っているという表れ?)

それとも、イオンモール釧路昭和単独の運営・営業努力の成果なのか、

このデータからだけでは、正直わからないでいますが、

いずれにせよ人口増加基調の都市部エリアよりも人口減少基調の釧路エリアの方が

鑑定評価額(収益価格)の伸びが大きかったことを興味深くみてました。

次回の時点修正(公表される評価額の見直し)が

どのようになるのか、注目していきたいと思っています。

また、不動産市場の分析というものは、

人口動態だけで判断するような単純なものではないということを

皆さんには知ってもらえる好例ではないかと思い、

本日投稿してみました。

証券化不動産の評価経験者の方には笑われてしまう内容かもしれませんが、

地方の個人事務所でも非常に注目して見ていますよ、ということで(笑)