「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

定住人口の分析だけでいいのか?

今日の北海道新聞朝刊にて、北海道の体験移住、長期滞在者が増加傾向にあり、

特に釧路市は6年連続で北海道内第1位であったと読みました。

私の住む釧路市は17万5千人を割り込み、この春苫小牧市にも抜かれ、

北海道内の人口第4位の座から後退してしまいました。

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(釧路も寒い日も多いですが時折暖かい日もあります。先月から法務局へ自転車で行くようになりました。)

 

最近不動産市場の将来予測について、

自治体単位で統計分析を行い、人口減少率、高齢化率を詳細に分析して、

将来的に地方自治体の多くは消滅するとの予測する記事、論評が多いように思います。

逆に、人口増加が続く東京、道内若年層が流入する札幌等は

不動産投資的に非常に有望なエリアであると、そんなこともよく耳にします。

人口の増減、年齢層の状況、それらが不動産分析する上で

非常に大切であることは言うまでもありませんし、

 こういう定住人口に基づいた不動産分析は、

基本的には合理的な予測かと私も思います。

 

でも、この人口減少傾向のエリアで仕事をしているからこそ

目に入ってくること、耳に入ってくることもも少なからずあるわけで

少し逆説的なお話、視点から、考えてみる必要があるのではないかなと思ってました。

つまり、私は去年ぐらいから、本当にそんな暗い将来予測・分析だけで果たして良いのかな~?と思っていました。

こういう移住者増加傾向という新たな動きを見逃してはいけないのかな、

と思っています。単なるブームだけで、6年連続の移住者増になるでしょうか?

2020年に東京オリンピックは終わりますが、

地球の温暖化は2020年以降も続くのです。

(釧路地方で実需を伴わない地価高騰は起きて欲しくないのですが)

 

また、東京のオフィス賃料高止まり傾向の中、

情報通信インフラがますます進んでいく中で、

本当に東京でなければできない仕事というのは

今まで通りの人口を本当に必要とするのか、ちょっと疑問に感じています。

 

これまでは地価二極化という流れでずっときました。

でも、本当にその流れが続いていくのか、実は私は懐疑的に考えています。

もうすぐで、都市部への若年層流入の流れ自体、なくなる可能性もあるのです。

政策的なフォローがあるなしに関わらず、

地価の行き過ぎた凸凹は、どこかで平らになっていくのではないだろうかとも・・・

諸行無常というわけでもないけれど、なんでも終わりがあるはずだから。

 

釧路市、釧路地方は人口減少、高齢化率(65歳以上の人口の占める割合)は

30%を超えていますし、何をノンキなことを怒られることを百も承知のうえで

書きました。

 

とはいえ、やはり都市部は非常に魅力的なところであることは

間違いないことともいえますし、

少子高齢化社会においては、やはり非常に異端な考え方かもしれません。

 

いずれにしても

涼しい夏や豊かな自然に着目した釧路市をはじめとする、

北海道の札幌圏以外への「移住者増」という流れが、

私はとても気になって見ていますし、

注視して見ていくのが、私の仕事の大事な役目なのではと思っています。

生意気な意見かもしれませんが、

これからの不動産市場分析をちょっと自治体ベースの定住人口の増減を

一般的要因分析、地域分析、エリア分析で過剰に重視しすぎて、

その延長線上だけで考えていくのはちょっと違うのでは・・・

と実は考えています。

 

(注)平成29年6月22日、加筆修正。