「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

宇江佐真理さん「雷桜」を読み進めて

ゴールデンウィークに訪れた十勝地方だけではなく、

北見地方や中標津釧路市音別地区の方でも

桜の開花の知らせを聞くようになりました。

いよいよ釧路でも桜の開花が近づいてきた気がします。

 

釧路に桜が咲く頃までに読み終えたいと思っていた

宇江佐真理さんの「雷桜」ですが、

だいぶ読み進めて、残り百頁ぐらいのところまで来ました。

 

この作品は若殿様と、とある理由で人里離れた山で育った庄屋の娘との、

恋愛を軸に話が進んでいくのですが、

それだけではなく、庄屋さんの兄弟、助太郎と助次郎など

様々な人間模様が重層的に展開していく物語です。

封建社会の中でどこか疎外された存在である者同士の

恋愛がメインテーマの物語だと思うのですが、

主人公である遊の実兄、助太郎と助次郎の存在が、私としては興味深いです。

長兄助太郎が実家である庄屋の家を継ぎ、

地元、家を守っていくことを宿命づけられているのに対し、

次男である助次郎はいずれ家を出ていく宿命の中で、

奉公先の大名家で武士にひょんなことから登用される。

それぞれの人物が、それぞれの宿命を、淡々と受け入れていく様が

全体的にすごく印象的でした。

読み進めるにつれて、

地方の小藩を舞台にした作品を多く書かれた藤沢周平さんを

思わす連想してしまいましたが、

筆致、感情の描き方が微妙に違う気がしました。

(この作品しか読んでませんが・・・)

 

まだ物語はクライマックスを迎えていないのですが、

こういう時代小説(封建の世)を読むと、

いろいろな意味で自由な時代に感謝しつつも、

自分の力では抗えない流れというものの中で、

いかに自分を生かしていくべきかについて考えてしまいます。

どんな結末を迎えるのか、楽しみにしつつ、

残りを読んでいこうと考えております。

 

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(SNSで見かける本州以南の名所の桜は、どこか風格がある気がします)