「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「象の墓場」を半分読み終えて

引き続き楡周平さんの「象の墓場」をゆっくりと読み進めています。

小説の舞台は1992年から1995年に移っていきます。

 

この小説は巨大フィルムメーカーが、

デジタルの波にいやおうなしに飲み込まれていく様子が描かれており、

半分少しまで読み進めていくと、だいぶ会社としては暗雲がたちこめてきたという

流れになってきています。小説という形なのですが、

同じ組織の中でも、危機感を有している一部の人間と、

そうではない人間との温度差が目立ってきた様子が展開されていきます。

「そんな馬鹿なことになるものか」と反発を覚える人、

「あと10数年でこの仕事はなくなる」と感じて考え込んでしまう人、

その対比も非常にリアリティがありますね。

 

追い込まれると自分の商品、サービスのスペックを

追求していくという姿もなんとなくわかる気がします。

 

もう一つはアメリカの資本主義と日本の資本主義の違いというものが、

非常にわかりやすく、小説と言う物語を通じて

ダイレクトに伝わってくるということです。

f:id:obarakotaro:20170409212532j:plain

タイトルからして悲劇的な結末が予測されるところではありますが、

こういう組織の衰亡過程での、個人の経験・体験というのは、

世の中の変化が早い現代では、

非常に貴重な経験なのではないだろうかと、

そんなことも思いました。私も含めて

誰もがそういう状況になりうる時代なのだと思っていますので、

この本から一つでも何か得られたら・・・

そう思って引き続き読み進めていこうと思います。