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「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

「ダイヤモンドダスト」を読み終えて

先週土曜で南木佳士(なぎ・けいし)さんの

ダイヤモンドダスト」を読み終えました。

 

この本には、「冬への順応」「長い影」「ワカサギを釣る」「ダイヤモンドダスト」の

4つの作品が入っています。

 

どれも医療に従事される方、病院が主な舞台となっている作品ですが、

数日前のブログで書いたように、地方での生活の描写が多く、

非常に入っていきやすい作品集でした。

 

最初の「冬への順応」はそれほどでもなかったのですが、

「長い影」「ワカサギを釣る」「ダイヤモンドダスト」と読み進めるにつれ、

内戦が続く東南アジアでの医療活動のことが色濃く出てきている、

そんな印象を受けました。

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(後半2作品は一気に読み終えました。解説、末尾の対談もオススメの内容です)

 

地方(信州)が舞台となっており

地方病院が舞台の作品となると、都会との対比みたいな構図が登場するのかな、

と思いきや、物語は戦争状態によって、

医療物資、スタッフが不十分な中、難民がバタバタと死んでいく

東南アジアの状況とダブらせながら、展開していきます。

どうも地方と都会の比較ではなく、海外から比較していくという視点が

すごく新鮮、印象的でした。

 

地方の衰退という言葉を聞くようになって久しく、

私自身も大都市との比較でみれば、どうしても羨望しがちな部分がありますが、

考えてみれば、日本の地方は世界規模で見れば、

ものすごく恵まれているわけですね。

感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いますし、

その辺に日本国内の地方の魅力が隠されているのかもしれませんね。