「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

池波正太郎さん「散歩のとき何か食べたくなって」の感想

繁忙期のせいにしてはいけないのですし、

投稿するネタはそれなりにあったにもかかわらず、

しばらくブログをサボってしまっていたので、本日2つ投稿してみました(笑)。

先週読み終わった池波正太郎氏の表題のエッセイの感想です。

仕事的にあわただしい日々だったせいか、少し軽めの読み物が読みたかったので、

年明け早々、表題のエッセイを入手してきました。

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アマゾンのブックレビューなどによれば、

「食卓の情景」「むかしの味」といった池波さんの他エッセイと内容が重複している!

という感想が多く見受けられるのですが、

多分こういう仕事(不動産鑑定)をしているからなのでしょうか、

このエッセイは他のエッセイとは違う楽しみ方が出来ると思います。

 

確かに「食卓の情景」も「むかしの味」も、

この「散歩のとき何か食べたくなって」も

池波さんのなじみの店、店の方々とのやり取り、思い出がベースになっており、

共通の話題も出てくるのは確かなのですが、

この作品だけは、「散歩」を通じた「街」「地域」が主人公になっており、

エリアごとに一節のエッセイとなっています。つまり街の紹介付きなのです。

戦後(昭和50年頃)の東京、京都、大阪、名古屋の様子が、

不思議と昔話っぽくなく、生き生きと描かれていて、

私が生まれる前に書かれた前の作品とは思えない、

非常に心に残るエッセイとなっています。

 

先の東京オリンピックによる都市化を快く思っていない著者の記述を読んで、

今度の東京オリンピックに向けた今の動きを、

池波さんが生きていたらはどう思うのかな~とそんなことをふと考えてしまいました。