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「恋はみずいろ」を聴きながら

早いものでブログを書き始めて半年になりました。地元ネタ、普段の生活を中心に書いてます。ブログアイコン、秋らしくチェンジしてみました(笑)

「ロマネ・コンティ・1935年」を読み終えて

読書日記(文芸)

正月休みは風邪をひいてしまったという話を昨日書きましたが、

昨年12月中旬より積ん読状態でした開高健さんの表題の作品集を

ようやく元旦の夜に読み終えることができました。

 

6つの短編小説から構成されている作品集なのですが、

スト2作品が印象に残りました。

渚にて」という後ろから2番目の作品は、

釧路湿原や羅臼が舞台になっている作品です。

開高さんに限らず、

どうしてもこの道東が舞台になっている作品は哀愁が漂うというか、

人生のほろ苦さが感じられる作品が多いですね。

やはり日本の北端に位置しているからなのか、

霧や海が関係しているからなのか、

本州以南の方々には幻想的な風景が多いことが関係しているのか

いろいろ原因は考えられると思うのですが、

もう少し明るいテイスト、ハッピーエンドの小説が

あればいいのになぁと思ったりします(笑)

 

次は、表題作の「ロマネ・コンティ・1935年」について。

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(私個人は洋酒より日本酒、焼酎派なので、あまりウンチクはわからないです・・・)

 

最初はワイン、お酒についてのウンチクが展開される小説かと思いきや、

お酒が過去の記憶を想起させるという、不思議な感覚の小説です。

すごく印象に残りました。いいお酒、稀にしか飲めないお酒が

過去の記憶、思い出をよみがえらせるというお話です。

私はお酒を飲む割に、値段が高いお酒を飲むこともほとんどなく、

今までこういう経験はありませんが、

この作品でも自分の未知の世界に連れて行ってもらった気がしました。

それと、小径一本挟んだブドウが混じるだけでもワインの名前が変わるということ、

ワインが運搬に向かないお酒であること、

十年物や三十年物という表現ではなくて、1935年という表現をとっていること、

それらのウンチク一つ一つが、面白かったです。

年を重ねてから、私もこの作品集、読み直してみようと思っています。