「恋はみずいろ」を聴きながら

北海道釧路市で不動産鑑定士をしております小原孝太郎と申します。普段の生活を中心に書いてます。

読書日記(文芸)

有島武郎氏「或る女」を読み始める。

少し時間がたってしまいましたが、令和最初の直木賞、芥川賞が発表されましたね。今回私は今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」という作品が気になっていますが、文学ファンの皆さまはいかがでしょうか?同じ「女」(男性の私からだと、ちょっと上から…

太宰治「惜別」を読み終える

一週間ほどかかりましたが、太宰治の「惜別」という文庫本を読み終えたところです。今参加している読書会の過去(まだ私が参加していなかった頃)の課題図書ということでチョイスしました。前回ブログの繰り返しになりますが、新潮文庫版では「右大臣実朝」…

太宰治「惜別」の中の「右大臣実朝」

寝る前の読書タイムから早朝の読書タイムに切り替えて、また就寝前の読書タイムに戻したりしていますが、今は太宰治の「惜別」という本をチョイスして読んでいます。新潮文庫版で表題作のほか、「右大臣実朝」という中編作品が併録されています。太宰治の作…

ジャガイモの花が咲いた。

今朝、事務所前の雑草取りを終えて、家庭菜園に目をやると、ようやく、ジャガイモの薄紫の花が開花してました!種芋から植えたジャガイモが、あまり手もかけていないにもかかわらず、ここまで順調に育つとは、驚いています。その昔、釧路を開拓した士族の先…

夏目漱石「坑夫」をようやく読み終える

今朝の早朝で、夏目漱石「坑夫」を読み終えました。読みやすかったわりには、この一週間寝落ちしてしまったりで、一週間ぐらいかかったでしょうか。夏目漱石の作品の中では、マイナーな作品らしいですが、興味深く読ませていただきました。夏目漱石は40歳…

夏目漱石「それから」から「坑夫」へ

夏目漱石「それから」を再読し終え、次は「坑夫」を読み始めました。「それから」は結末がわかっているのに、後半からラストにかけての部分が、どこか息苦しくなるような、そんな思いにさせられました。四十を過ぎて改めて読んでみると、代助の親父さん(会…

夏目漱石「それから」再読のそれから

寝る前の読書は、非常にスローなペースで夏目漱石の「それから」を読んでいます。ようやく半分すぎを読んだところ。三千代さんが鈴蘭の水を飲んだ下りをすぎたところです。1回目に読んだ時(確か三十代前半、主人公・長井代助よりちょっと上ぐらいの頃)に…

スズランの季節と夏目漱石「それから」

釧路郊外では野生のスズランを見かける季節になりました。私の実家のある釧路西端にある大楽毛地区では、野生ハマナスの群生が減ってきたと、最近新聞記事で読みましたし、また子供の頃、野生のスズランを取りに行った群生地は、ソーラーパネル用地が増えて…

桜木紫乃さん「風葬」を読み終える

釧路出身の桜木紫乃さんの長編小説「風葬」という小説を今朝読み終えました。根室が舞台の小説です。根室に地縁のある方は、温根沼、岬町、海岸町、風連湖など、根室の地名がたくさん登場するので、情景を浮かべながら読み進めていける作品かもしれません。…

桜木紫乃さん「風葬」を読み始める。

慌ただしい日々の中で、約一週間ぶりに本を開いた気がします。中村文則さんの「掏摸(すり)」の次は、桜木紫乃さんの「風葬」という作品を読んでいます。知りませんでしたが、桜木紫乃さんの最初の長編小説らしいですね。舞台は釧路というより根室のお話。…

中村文則さん「掏摸(すり)」を読む

樋口一葉作品の次の、就寝前の読書は、中村文則さんの代表作「掏摸(すり)」という作品を読んでおりました。一人の天才スリ師が主人公の作品。財布を盗むという行為は、電子マネーの興隆によりこれからは下火(?)になるかもしれませんが、一人の人間が、…

「にごりえ・たけくらべ」を読み終える

ずっと読まずに放って置かれていた樋口一葉の短編集、何とか最後まで読み切りました。文語調の作品を読むのは谷崎潤一郎氏の「春琴抄」で少々骨が折れましたが、ストーリーだけ追っていくと、現代でもリメイクされてもおかしくない普遍的な男女の物語ばかり…

シルバーミューズ号の汽笛が聞こえる

釧路川河口にある釧路耐震岸壁にも大型外国客船がやって来る季節になりました。今週二隻目になるシルバーミューズ号。昨日はちょっとだけしか見られませんでしたが、壮観でした。エレガントなホテルのようでした。こちらの船も釧路初寄港のようです。(今日…

霧の中のアザマラクエスト号。

今日のお昼、久々に釧路に寄港した大型外国客船を間近で見てきました!昨年度は釧路に寄港のクルーズ船をあまりウォッチできなかったのですが、今シーズンは初寄港のクルーズ船も多いので、なるべく多く見に行けたら、そう思います。さて、今日見たのは、ア…

樋口一葉「にごりえ・たけくらべ」に再挑戦

今週に入って、寝る前の読書は樋口一葉の短編集を少しずつ読んでます。先日の読書会の過去の課題図書だったことと、拝聴した対談の中で何度も読み返せる作品を繰り返し読むのが良いとのお話を聞いたせいかもしれません。意外に古典の名作小説で読んだことが…

ハマボウフウやアサリの季節に

先週末(連休終盤)は市内海岸でハマボウフウを取ったり、今週末はアサリの潮干狩りに行って来ました。子供時代に尾岱沼で潮干狩りしたかすかな記憶があり、それ以来のことになりますし、ハマボウフウについては、先日読んだ小説(河﨑秋子さんの「颶風の王…

水村美苗さん「続明暗」を半分まで

読書感想のブログをもう一つ。参加しております読書会の課題図書、夏目漱石の「明暗」に続きまして、続編として書かれた水村美苗さんの「続明暗」を読み進めています。途中、他の作品を併読したりして、つい「道草」してしまったので、ようやく全体の半分に…

中村文則さん「何もかも憂鬱な夜に」を読む

いわゆる大型連休最後の夜だからというわけではなく(笑)、最近中村文則さんという作家さんに注目していて、最近二冊も読んでしまいました。表題の作品を先ほど読み終えたところです。刑務官と死刑囚とのやり取りが物語の主軸で、殺人や親友の自殺、虐待、…

令和一冊目は綿矢りささん「蹴りたい背中」

世の中は10連休。完全なOFFではないのだけれど、私も普段よりは時間が自由になって、読書三昧できるかと思ったのですが、それほどでもなく、寝る前と隙間時間で読書しております。(昨日道央方面から釧路に戻ってきました。日高山脈の向こうはもう野の花が咲…

平成最後の一冊は宮下奈都さん「スコーレNo.4」

令和元年1日目の朝です。まずは改元おめでとうございます!このブログも引き続きよろしくお願いいたします。さて、この平成から令和へ移行していく期間、本棚にあった未読の本(いわゆる積ん読)を読んでいます。昨日は宮下奈都さんの「スコーレNo.4」を読…

陽光の下、中村文則さん「遮光」を読む

ブログを数日休んでしまいましたが、令和の時代に向けて、何か特別なことをしているわけではなく、普段どおりの生活をしております。休日と寝る前の時間を利用して、中村文則さんの「遮光」を読み終えたところです。新聞朝刊の連載小説「逃亡者」から読んで…

春に読み終えた「颶風(ぐふう)の王」

今週に入って、河﨑秋子さんの「颶風の王」という小説を一気に読み終えました。東北から根室に入植してきた六代にわたる家族の物語です。馬との関係をベースに物語が進行していく三部構成になっています。根室はオホーツク海と太平洋に挟まれたところなので…

河﨑秋子さん「颶風の王」を読み始める

朝のNHK連続テレビ小説「なつぞら」を見ています。今回は北海道・十勝が舞台で、開拓一世の苦労を偲ばせるエピソードも登場します。そんなわけで以前から気になっていた本が一冊あったので、昨夜読み終えた夏目漱石「明暗」の続編にあたる水村美苗さんの…

ついに読み終えた夏目漱石「明暗」

2カ月に一度参加させていただいている読書会の課題図書、夏目漱石「明暗」を今夜ようやく読み終えたところです。最後(未完絶筆だけど)まで読み終えた卒直な感想としては、本当に良いところで終わってしまっているということ。テレビドラマでいうと、コマー…

辻村深月さん「鍵のない夢を見る」を読み終えて

読書会の課題図書・夏目漱石「明暗」をゆったり読んでいる一方で、私にしては珍しく同時並行的に別の作品を読んでました。辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」という連作短編集です。先月息子と観に行ったドラえもん映画で、辻村深月さんの作品を読んでみた…

夏目漱石「明暗」前半の感想。

参加させていただいている読書会の次回課題図書夏目漱石の未完長編「明暗」を半分まで読み終えました。正確には文庫版で300頁を超えたところ、「九十六」を読み終えたところです。明治・大正時代の夫婦の形と、令和の時代を迎えようかという現代の夫婦の…

夏目漱石「明暗」を再び最初から

いきなりですが、皆さんは夏目漱石の作品、何冊読んだことがありますか?私は今回カウントしてみましたが、長編は「坊ちゃん」「こころ」「三四郎」「草枕」「それから」、短編は「夢十夜」「文鳥」「永日小品」、ブログっぽい「硝子戸の中」ぐらいまでです…

中村文則さん「土の中の子供」を読む

新年度の一冊目に読んでいる本が夏目漱石の「明暗」と書きましたが、今まで読んだ夏目漱石作品より登場人物が多数で、しかも読み方が粗かったのことを思い知らされたので、今一度最初から読み直すことにしました(汗)その間、一冊全く別の本を読みました。…

真藤順丈さん「宝島」を読み終える。

ようやく今日で、平成最後の直木三十五賞、真藤順丈さん「宝島」を読み終えました。一頁一頁が濃厚で、戦後沖縄の凄惨なエピソードがこれでもかと最後まで沢山出てきます。でもその一方で、アメリカ側、本土(日本)側の事情も触れられています。感想を端的…

「宝島」第一部を読み終えて。

真藤順丈さんの「宝島」の第一部をようやく読み終えました。戦後アメリカ占領時代の沖縄が舞台。登場人物はまだ十代の少年少女達。私の親世代より少し上くらいでしょうか。沖縄言葉が沢山出てきます。いろんなところで「カフー」っていう言葉、よく目にする…